“生産者と納税者のかけはしに”高原町ふるさと納税事務局のお仕事

2017.2.09
“生産者と納税者のかけはしに”高原町ふるさと納税事務局のお仕事

今回レポートするのは、高原町ふるさと納税事務局がおかれる、高原町まちづくり推進課。ふるさと納税担当の長友 将伍さん、中武 利仁さんにお話をお聞きしました。

高原町ふるさと納税の主なお仕事

霧島のふもと高原町で育った生産物や加工品を、返礼品として扱う、高原町ふるさと納税。

宮崎牛 高原町ふるさと納税

ふるさと納税事務局では、日々ふるさと納税の申込み受付や問い合わせ対応、また町内生産者さんへの発注などが行われています。

お仕事風景 高原町役場

年々ふるさと納税が人気を増すなか、高原町でも納税額が伸び、平成27年度は3億円を超えたとのこと。ここには担当者の工夫と地道な努力がありました。

高原町のふるさと納税額を伸ばすためにした3つのこと

平成27年度主担当だった中武さんに、高原町のふるさと納税額がぐんと伸びた経緯をお聞きしました。

1.クレジットカード対応への切り替え

クレジットカードへの対応

今では一般的となった、ふるさと納税のクレジットカード払いですが、高原町で導入を検討した当初は、懐疑的な意見が多かったそうです。

しかし中武さんが説得を続けた結果、カード利用ができるように。納税者の利便性も向上し、納税額も大きく伸ばすことにつながりました。

2.ふるさと納税返礼品を出品する生産者さんへの丁寧な対応

高原町ふるさと納税の人気度を伸ばした2つ目のポイントは「出品する生産者の増加」です。

現在30以上の事業者が、高原町のふるさと納税にて特産品を出品していますが、その背景には生産者の方の理解・協力が必要不可欠です。

高原 ふるさと納税 商品一覧

そのため中武さんは、出品する際の商品撮影、商品の特徴を把握、納税サイトへの掲載、出品後のフォローなど、事業者へのきめ細かい対応を続けました。結果、ふるさと納税に参加する事業者数を増やすことにつながったのです。

多彩な商品が並ぶことで、高原町のふるさと納税をさらに盛り上げています。

3.“高原町ふるさと納税特設サイト”の設置

納税サイト
そして3つ目が、この記事が掲載されている“ふるさと納税特設サイト”の開設です。

「以前から高原町の特産品などの情報が少ないなと感じていて。ふるさと納税の特産品としてインターネット上でそうした情報を出しつつ、特設サイトでまとめて情報を流しています。」

ここでは、各商品のおすすめポイントを紹介する他、高原町の祭りや伝統行事などを紹介し、高原町の魅力が発信できるポータルサイトとして機能しています。

生産者と納税者との調整役 ふるさと納税事務局の裏仕事

中武さん 長友さん

こうした中武さんの想いを引き継ぎ、平成28年度より高原町ふるさと納税の主担当となった長友さん。当初は納税者からの問い合わせや、事業者さんとのやりとりに苦労したそうです。

「ふるさと納税は、“納税”という制度上、納税が確定して初めて商品の発注ができるシステムになっています。ですので、ネット通販のように、注文してすぐに届く、というのが難しく、ここを理解していただくのに苦労しています。」

<豆知識:ふるさと納税とネット通販の違い>
高原町ふるさと納税は、現在クレジット払いも対応していますが、この方法で支払が確定するのが15日に1回と決まっています。
あくまで“納税のお礼”としての返礼品なので、決済完了後の発注・発送となることは、納税者側としても理解しておくと良いでしょう。

ふるさと納税が“町おこし”へとつながる

「多くの事業者さんが、これまで地域に根付いた対面販売をおこなっていました。しかし人口が減るなか、町内のみで売るということは、売上も同時に落ちていくことにつながってしまう。せっかくいい商品を扱っているのだから、ふるさと納税でネット通販に近い経験を積んでいただこうと、事業者さんの参加を促しました。」

こうした経験は、事業者単体で取り組むのは難しいもの。ふるさと納税というシステムをうまく活用し、高原町の事業者がインターネット上で売上を得ることで、結果的に“町おこし”につながっています。

高原町ふるさと納税がはじめた新たな取り組み

ANAのふるさと納税

「現在、ふるさと納税の受付窓口を増やそうと、ANAのふるさと納税サイトへ掲載を始めました。また、facebookなどの広告を活用し、高原町ふるさと納税の情報発信を増やしているところです。今後はふるさとチョイス以外の窓口も増やしていきたいと考えています。」

随時商品の拡充もおこなっているとのこと。取材時には、新たに温泉の宿泊券なども登場していました。

これからも磨かれた商品の提供を

納税額3億円を突破した高原町のふるさと納税。今後のビジョンをうかがいました。

「ふるさと納税に出品することで、それぞれの商品が磨かれ、価値あるものを提供しようという生産者の意識が高まってきています。生産者と納税者の橋渡しという役割を通して、高原町がよりよく成長できるベースを作っていきたいですね。」

長友さん

魅力的で価値ある返礼品をお届け

このように高原町のふるさと納税は、生産者の“もっといい商品作りを!”という意識向上に貢献しています。

参加する事業者が増えることで、多彩な商品が充実し、より魅力的になっている高原町のふるさと納税。生産者と、運営を支えるふるさと納税事務局の想いがこめられた“価値ある返礼品”をぜひ手に取ってみてください!

(インタビュアー・文:北原 優美/ライター)

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