高原町は作り続けます!新燃岳の噴火に負けない商品を

2017.11.16
高原町は作り続けます!新燃岳の噴火に負けない商品を

2017年10月11日。霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)の噴火は再び高原町全域を灰で覆いました。前回の噴火から6年。生産者さん達は、降灰や風評被害、価格低下など様々な被害を受け、苦戦を強いられながらも共に前へと進んできました。

今回再び起こった新燃岳の噴火により大量の降灰被害を受け、不安をぬぐいきれない中、再び立ち向かおうとしている生産者さん達の今の様子をお伝えします。

噴火しても高原町と新燃岳は共存共栄

新燃岳の噴火

新燃岳噴火から約1か月。高原町蒲牟田(かまむた)にある農産物直売所「杜の穂倉(もりのほくら)」では、米や農作物の収穫に感謝しお祝する「収穫祭」が行われ、地元の生産者や県内外から訪れた多くの方々でにぎわっていました。

噴火のあの日、みんなが息をのみ、町も田畑も灰色一色となったのが嘘のように会場は笑い声と笑顔があふれ、接客している生産者の方々も、噴火を前向きに考え、困難に積極的に立ち向かう姿勢が感じられました。

雨で溶けだした灰がついてシミに/新田果樹園

まずは「新田果樹園」の経営者、新田要作さんにお話しを伺いました。

新田果樹園

-今回の新燃岳の噴火で果樹への影響はありませんでしたか?
「うちは新燃岳から約8キロぐらいの近いところにあるので特に灰が降りました。噴火前に収穫した梨は大丈夫だったのですが、噴火後に収穫した梨には雨で溶けだした灰がついてシミになり落ちませんでした。味は変わらないのですが、見た目が悪いので値を下げないと売れないですね。」

-木や葉にも影響がありましたか?

「木や葉、ぶどうのビニールハウスに降った灰を落とす作業は大変でしたが何とか落ちたので影響はないと思います。梨は今年はじめてふるさと納税に出品したばかりでしたが、降灰の被害がでる前に収穫していたので助かりました。1年に1回しかない大切な収穫時期だったので。」

収穫が終わった梨の木を温かいまなざしで見守る新田さん。来年のふるさと納税の出品には影響はないようです。

お客さんの『美味しい』のひと言が支えです/田中椎茸

田中椎茸

杜の穂倉の店頭では、ふるさと納税でもリピーターが多い「田中椎茸」の代表邊木園浩子さんが椎茸の販売を行っていました。原木栽培で風味豊かな椎茸を販売している「田中椎茸」さん。6年前の噴火では甚大な被害を受けました。

「6年前は原木や袋をかけていた椎茸までも降灰の被害を受け、洗って出すこともできず結局全部廃棄せざるを得ませんでした。その後も東日本大震災による風評被害、価格低下、消費者激減によりずっと経営的に苦しい状態が続き、今年からやっと価格も戻りつつバリバリやって行こうという矢先の再噴火でした。」

-今回噴火での影響はありましたか?
「今回は噴火時に収穫期ではなかったので商品に問題はありません。うちは<本物を正直に作り続ける>というのがコンセプトなのでずっと作り続けたいと思います。」

前回の噴火で、長期間かけて大切に育てた椎茸を全廃棄という苦渋の決断せまられた田中椎茸さん。支えになっていることは何か尋ねてみました。

「催事場で『美味しかった』と言って再び買いに来てくれるお客さんのそのひと言が活力になっています。ふるさと納税もリピーターの方が多いんです。ありがたいです。」

この日も多くのお客さんから『美味しい!』という声がたくさん上がっていました。

作り続けることが大切/農事組合法人はなどう

杜の穂倉 黒木組合長

収穫祭の主催者である農事組合法人はなどうの代表理事である黒木親幸組合長にもお話しを伺いました。

「高原町は新燃岳と共存共栄にあると思っています。しかし、噴火をすれば多大な被害を被ることが当然あるわけです。今回はちょうど水稲の収穫時期に降灰被害に直面しました。さらにその後長雨も続き、稲から芽がでないだろうか、倒伏しないだろうかなど非常に懸念しました。」

-お米への影響はないのでしょうか?
「よく匂いなどについて聞かれますが、排水対策や収穫を短期間で行うなど被害を食い止めるための体制をいち早くとったので全く影響はありません。」

-まだ再噴火への不安が消えない状況の中、今後の対策はありますか?
「思案はしていますが、いかにして新燃岳の噴火と共存していくかです。噴火によってここにしか無いもの、ここでしかできない物に特化すればおのずと良い物ができると思います。弱気になってはいけない。良い方向に活かせば良いんです。技術と気象条件と自然災害をうまく利用すればまんざらじゃない。先人から変えずにいたものを守りながら新しい物や時代に遅れないよう対応し作り続けることが大切です。」

新燃岳の再噴火によって落ち込むことなく、噴火で得られた経験や知識を持ってそれぞれの生産者が「安心・安全」な物を作り続けていくことこそが高原町の物づくりの原動力となっているのだと今回の噴火で知ることができました。

高原町のふるさと納税の未来/高妻経信町長

最後に、今年10月に高原町の町長に就任した高妻経信町長にもお話しを伺うことができました。

生産者や訪れた方々と談笑していらっしゃるところを突然取材したにも関わらず、とても丁寧に応じてくださいました。

-噴火に負けずふるさと納税の生産者もみんな頑張っています。これからのふるさと納税についての取り組みなどありましたら教えてください。
「高原町は畜産が中心ですが、加工などにも力を入れて6次産業に繋げていきたいと思っています。また、才能ある企業や人材を発掘し活躍の場をここ高原町に作っていきたい。今後ふるさと納税による寄付を起業支援に活用することも考えています。」

高原町で地域課題の解決のために事業を立ち上げたい方、今後の高原町のふるさと納税にご期待ください。

高原町はこれからも安心・安全なものをお届いたします。

高原町は噴火に負けず、これからもずっとこの町で、ここにしか無い本物の「安心・安全」な商品を作り続けてお届けいたします。高原町のふるさと納税をこれからもよろしくお願いいたします。

(インタビュアー・文:梅本 かよ子/ライター)

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