ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

高原町ロゴ

トップページ > ふるさと納税 > 陶器の使い始めに気をつけるべきポイント

陶器の使い始めに気をつけるべきポイント

2016年1月28日

陶器の使い始めに気をつけるべきポイント

縁あって手元にきた陶器、大事に使いたいですよね。使い始めにちょっとした処理をするだけで、ゆっくりと味のある陶器に育てることができます。長く陶器を使っていくためのポイントをまとめました。

使い始めに一手間かける理由

粘土を焼いて作った陶器は、土の中の有機物が焼けてできた多くの小さな孔があります。そのため厚く釉薬をかけて水分などを通さないようにしています。

ところが、焼きあがって冷めていく過程での縮みが、土の部分(素地)は10%で釉薬は15%。この差により、釉薬の部分には目に見えない無数の小さなひびが入ります。これを貫入といいます。

貫入は使い始めは目に見えないのですが、無防備に使うと汚れやにおいが進入してしまいます。ひびのように見えますが、素地は割れてないので、ひびではありません。

陶器の使い始めに行うと効果的な“目止め”

貫入からの極端な汚れ進入を防ぐため、使う前に“目止め”を行いましょう。

目止めの際に注意すること

陶器はデリケートな器です。使い始めに目止めをすることにより、やや丈夫になるのですが、その作業中に壊れては何もなりません。

絶対やってはいけないことは、「急激に温度を変化させること」です。素地中の空気が一気に膨張し、ひびが入ったり割れたりします。電子レンジでは絶対に行わないでください。

目止めに必要な準備物

目止めには、以下のようにいくつか準備が必要です。ステンレスの鍋や白いふきんを使用するのは、使い始めの陶器の色変わりなどを防ぐため。ふきんは、陶器が動かないためのクッションを兼ねた滑り止めとして必要です。

  • 陶器がすっぽり入る汚れのない鍋(ステンレスが望ましい)
  • 汚れのない白いふきん(未使用の白いタオルやハンカチでもよい)
  • 米のとぎ汁(ない場合は水)
  • 冷やご飯

陶器の目止め~ガスコンロでの実践編

ガスコンロで目止めをする際は、このような手順で行います。

  1. 陶器がすっぽりと入る大きさの鍋に白いふきんを敷く
  2. 米のとぎ汁(または水)を入れ、陶器を沈め、さらにスプーン2杯ほどの冷やご飯を入れる
  3. 弱めの中火にかけ、沸騰直前でごく弱火にして、陶器が踊らないよう15~20分煮る
  4. ご飯粒が煮くずれたら火を止め、そのまま冷ます
  5. 手が浸けられる程度に冷めたらぬめりを落とすように洗い、充分に乾かす

陶器の目止め~IHコンロでの目止め方法

IHで行う場合は、陶器の一部分が熱くなるのを防ぐため、ふきんを厚めに敷きます。厚さ2cmくらいにふきんを敷き、対流が起こるようにしましょう。あとは同じ要領で使い始めの目止めを行ってください。

大きな鍋がない場合

ボウルや洗い桶にふきんを敷き、使い始める前の陶器を並べます。米のとぎ汁(または水)に残りご飯を入れたものを煮立て、ご飯が充分に軟らかくなったら、ゆっくりと陶器に注ぎ、そのまま自然に冷ましましょう。

ポイントは米のとぎ汁を注ぐ前に陶器を少し温めておくこと。ぐらぐらに沸騰しているものを、冷たい陶器に一気にかけると割れることがあります。気をつけてください。

米のとぎ汁を使う理由

使い始め前の陶器の釉薬部は、タイルの目地がやせている状態に似ています。貫入の隙間に入り、接着剤の役割をするのが米のでんぷんです。片栗粉などでも代用はできますが、熱を加えるとダマになりやすいこと、米のでんぷんの粒子の方が細かいことから冷やご飯を使いましょう。

自分だけの味のある陶器へ育てましょう

きれいに貫入が出た器を、茶人の方々は“景色”と呼んで珍重してきました。それは使い始めに処理をし、丁寧に育てた結果です。大事に使えば、陶器は“オンリーワン”の器になります。

高原町のふるさと納税のお返しの品には陶器があります。同じ人が作っても、そっくり同じものはなかなかない陶器ですが、それをご自身の手でじっくりと育ててみてください。

コーヒーカップも使い始めの目止めをすることにより、少しずつ貫入が浮き上がってきます。どうぞ、ご自身で最後の仕上げをお楽しみください。