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おすすめとの声多数!幻の麦から生まれた"麦焼酎"をレポート

2015年10月14日

おすすめとの声多数!幻の麦から生まれた“麦焼酎”をレポート

霧島連山のふもと高原町に、麦焼酎や地ビール、日本酒、お酢など、数々のヒット商品を生み出している直売所“杜の穂倉”があります。ここで生産された米や麦・雑穀を使った商品作りは、「うちでも参考にしたい」と、他地域からの視察が絶えません。

こうした人気商品を生み出す秘訣と、商品作りへのこだわりを、杜の穂倉を運営する農事組合法人はなどうの組合長、黒木親幸さんよりお聞きしました。

“麦”の現状と、おすすめの“麦焼酎 駒”が誕生するまで

南九州では、米の裏作として麦を生産し、米とともに主食としていました。また、各家庭で“麦みそ”を手作りするなど、麦は欠かせない穀物でした。しかし、家庭で麦みそを作らなくなったり、外国産麦の輸入増加などの理由で、麦の生産量が少なくなっていきます。

このような状況の中、黒木さんはJA時代に培った技術を活かし、農事組合法人はなどうで“麦の生産”に取り組み始めます。

幻の麦“ミヤザキハダカ”

黒木さんが手掛けたのは、昔からの在来種である“ミヤザキハダカ”の生産です。
麦畑
-なぜこの麦を生産することになったのでしょう?

「“ミヤザキハダカ”は、宮崎県のハダカムギの在来品種。県内で生産されなくなった後、その種が県の農業試験場に保管されていたんです。県の担当者と都城の柳田酒造さんが、私の技術力を買ってくれて、その種を育てて、麦焼酎を作ろうということになりました。」

-生産において苦労したことは?

「ミヤザキハダカは在来種で、遺伝子組み換えをしていないので、倒れやすいなど安定生産が難しい。ただ、この麦は味がいい。誰にでも作れるものじゃないからこそ、真似のできない、ここにしかないしっかりしたものを作れています。」

“麦焼酎 駒”は6次産業化の先駆け

収穫時期が梅雨入りと重なるため、麦は南九州では生産が難しいとされています。
-黒木さんが安定した麦の生産を行える理由はなんでしょう?

「高原町に生まれ育って70年になりますが、いつも天気と勝負しながら農業に関わってきました。この長年の経験が、他にはない技として活かされているんじゃないかな。」
麦焼酎_駒
宮崎県が種を提供し、黒木さんを筆頭とする農事組合法人はなどうで麦を生産、そして柳田酒造で麦焼酎を作り、販売は杜の穂倉で行う。
こうした農業・商業・行政の連携は、現在の6次産業化の先駆けとして、広く知られることとなります。

「麦焼酎を作ったのが、平成22年。その頃はまだこういった連携は少なくて、本当にできるのかと言われた。お互いが心を開いて物を作っていける体制が取れたから、よかったんだと思う。」

新燃岳噴火で、ピンチをチャンスに!

このミヤザキハダカを始めとする、麦の生産を後押ししたのが、平成23年1月に起こった新燃岳の噴火でした。農事組合法人はなどうのある高原町には、噴火によって火山灰が多く降り、直売所の杜の穂倉も一時は臨時休業となりました。しかしこの“灰”が麦の生産を後押しすることとなります。
新燃岳

「火山灰が降ったことで、土壌が酸性になる。麦は酸性に強く、火山灰が降ったことで、麦の味もより良くなりました。」

こうした自然からの後押しもあり、黒木さんは以降も毎年新商品を生み出しています。

杜の穂倉で取り扱うおすすめの6次産業化商品はこちら!

麦焼酎を始めとする、はなどうの米・麦・雑穀などを使った商品は、発売開始1ヶ月経たない間に売り切れてしまうものもあるそう。麦焼酎以外の、おすすめの人気商品も合わせてご紹介します!

地ビール“穂倉金生”

地ビール穂倉金生
ミヤザキハダカとともに取り組んだのが、ビールの原料となる“二条大麦”の生産です。この大麦を使い、宮崎ひでじビールと共同で開発製造し誕生したのが“地ビール 穂倉金生”。
“穂倉金生”は、インターナショナルビアコンペティション2012において金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

日本酒“穂倉千徳”

日本酒_穂倉千徳
この日本酒は、“小清水栽培”という、循環型農法で育てられた酒米“はなかぐら”を原料として作られました。生酒と純米酒の2種類あり、生酒は販売開始後3日間で1,000本完売したそう。フレッシュで軽快な香りと甘めの味わいは、女性にもおすすめとのことです。

五穀ビールGOKOKU

五穀ビールGOKOKU
穂倉金生に続いて商品化された“GOKOKU”は、粟・ひえ・きび・米・麦の五穀を使用しています。五穀の色合いと、フルーティーな味わいが女性にも人気です。さらに、五穀を使用することで糖質を抑えていることも特徴。

粟やひえの生産は「雑草との闘いで、とても手間がかかる」とのこと。大切に育てられた他にはない地ビール、ぜひ味わってみたいところです!

地に根付く商品作りを

-今後の展望をお聞かせください。

「農業では高齢化・後継者不足という問題をどこも抱えています。ただ、うちの農事組合法人では、開発した商品が好調に売れているから、農業をやめたいという人から土地を借りて、小清水米や麦の生産などを伸ばしていける。すると農家さんも安心して土地を貸すことができ、集落の土地を守ることができるんです。

稲刈り前

地域を守り、地域の自然を活かしたやり方で生産して、地域に根付いて商品化できるものづくりを大事にしています。だからこそ、ここまで売れているんだと思う。

今は、醤油の“もろみ”を作ろうという話が進んでいて、これができると、ビールに麦焼酎、菜種油、お酢、醤油のもろみと、ほとんどの自然食品がここで作れるようになるよ。」
新嘗祭献穀

日本人が元来頂いてきた、米や麦などの穀物から生み出される商品は、その商品作りのストーリーや実際の味わいなど、どれも魅力的です。これらは、高原町のふるさと納税特産品として味わうことができます。ぜひ皆さんにもおすすめいたします!

(インタビュアー・文:北原優美/ライター)