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高齢者虐待について

高齢者虐待について

家族や親族・施設の職員などが高齢者の人権を侵害する「高齢者虐待」が問題となっています。高齢者虐待とは、高齢者の「人としての尊厳を傷つける行為」です。心身を傷つけられ、気力を奪われ、自分に自信が持てなくなっていき心身に及ぶ被害は大きくなります。誰かが一刻も早く気付き、状況をきちんと見極め、適切な方策を考える必要があります。

【高齢者虐待を防ぐために】

高齢者虐待防止法では、高齢者の虐待に気づいた人は市町村に通報する義務があると規定されています。「虐待かもしれない」と思われるような状況を見たり聞いたりしたときは、ためらわずに相談・通報してください。
(このような相談・通報は個人情報の漏洩にあたりません。また、相談・通報の秘密は守られます。)

【地域のみなさんの声かけや見守り】

日常生活での声かけやあいさつ、出会ったときに元気がないようなときなどの声かけによる元気づけ、新聞がたまっていないか、夜になったら明かりが点いているかなどの見守りなど、身近なご近所だからこそできることがあります。地域の人が介護している家庭や独り暮らしの高齢者をやさしく見守るなどして、地域から孤立させないことが大切です。

【高齢者の介護を行う介護者ができること】

高齢者の介護は考える以上に大変です。介護や福祉、医療など社会的なサービスを効果的に利用するなど、養護者の負担の軽減に努めましょう。無理をせず、養護者が心身ともに余裕をもって介護を継続することが大切です。地域包括支援センターや介護支援専門員、友人等どなたでも構いません。一人で悩まずに相談してください。

【認知症を正しく理解する】

認知症による言動の混乱は、介護者の負担やストレスを増大させます。認知症について正しく理解し、高齢者の環境調整や対応方法の改善で、認知症による行動障害も軽減できると言われています。地域包括支援センターや介護支援専門員、かかりつけ医などに早めに相談しましょう。また、専門医の受診も検討しましょう。オレンジカフェなどに参加すると同じ立場の人や介護経験者から話を聞くなどして介護方法を学ぶこともできます。

【地域づくり】

すべての人が安心して地域で暮らすためには、虐待を未然に防ぎ、助け合える地域づくりが必要です。認知症の高齢者の徘徊なども、周囲の人たちの理解があれば、家族の心身の負担が大幅に軽減されます。高齢者虐待を未然に防ぐためには、地域住民、民生委員、町内会などによる、日ごろからの地域における見守り・支えあいが重要となります。
誰もがいずれ高齢者になります。高齢者虐待は誰にでも起こりうるという認識のもと、地域において、介護が必要な高齢者を抱える家庭が孤立することや閉じこもりがちにならないよう、高齢者や介護者をあたたかく見守り、声かけをすることが大切です。